未経験=勉強していない、ではない

転職サイトでの「未経験可」は職歴になくてもOKという意味であって、勉強していなくてOKという意味ではありません。勉強する姿勢がある人を求めます。

特にWeb業界は、仕事に使う技術のほとんどがインターネットで無料で手に入ります。それも一次資料であったり、ハイレベルな解説だったり。入門者からベテランに駆け上がるまでのほとんどを独学でカバーすることも可能で、学生がプロ顔負けのレベルに達することもしばしばです。
そのため「勉強する材料は揃っているでしょ」と考え、姿勢がある人を求めがちになります。
ただ、インターネットはあまり初学には向いていません。体系的な網羅はできないですし、初心者向けのサイトには誤った情報が載っていることが多いです。

とはいえ、9割がたの転職者は「勉強している」とアピールするだけで実際は形だけですし、面接官も入社試験だけでスキルを見抜くのは無理です。
他の転職者たちから抜きん出るにはどうやって勉強している姿勢をアピールするかが重要になります。

一番いいのは情報処理技術者試験

一番効果的なアピール方法は資格試験の合格をアピールすることです。第三者による認定ですし、何より面接官にとって「この人は資格を取れるだけの能力がある」と経営陣に説明できます。無資格の人を取るより断然、社内説明がしやすいのです。

ITの資格には民間資格だけでなく、国家試験があります情報処理技術者試験です。試験を行う情報処理推進機構(IPA)は経済産業省の管轄です。

  • 開催日程:4月第3日曜、10月第3日曜の年2回
  • 受験料:5,700円

民間資格は3万円前後するのが普通です。年に2回という制限はありますが、受験料は破格と言えるでしょう。資格試験用のテキストが各専門学校から出版されていて、体系的な勉強を自習することが可能です

狙うは基本情報技術者試験

試験区分は10種類以上あり、難易度別に別れています。
ITエンジニアがまず受けるべきは「基本情報技術者試験」です。工業高校生が受験する程度の難易度で、英検3級程度と思えばいいでしょう。試験はマークシートでの選択式で、100点中60点で合格です。半分わかれば残り半分はカンで答えても合格できそうです。

ところがこの試験、現役技術者でも半数は落ちます。受からない人は全く受かりません。理由はいろいろありそうですが、経験的には次の3種類に分けられます。

  1. 実際にスキルがとても低い
  2. 一日中時間を取られるのがイヤ
  3. 経験だけでは試験範囲をカバーできない。受験テクニックがそれなりに必要

1つめは業界としてとても深刻な話ですが、IT技術者の2人に1人はプロ未満と言われています。経験的にも、実際にまったくスキルの足りていない人は少なくありません。

2つめは試験時間の長さです。午前試験2時間半、午後試験2時間半の計5時間かかります。問題用紙配布時間のために30分前に着席する必要があり、9:00〜15:30の一日仕事です。
職場から半ば義務として受験するように言われることも多いためか、申込者数の30%は受験会場に来ません。放棄率が高いです。あまり熱心ではない人が多いのです。

3つめは、なぜ放棄するかの理由です。IT業界の業務範囲をすべてカバーする試験の性格上、浅く広く出題されます。実際の業務ではプログラムを書く人、サーバ管理する人、プロジェクトを管理する人、様々に役割分担するのですが、この試験はその全てが出題範囲です。役割ではないことも覚えなければならず、経験だけでは受かりません。

このように、高校生でも十分受かるレベルの試験に、現役IT技術者は合格しません。逆に言うと、この試験に合格しているというだけでスキルレベルは社内の上半分に位置することができます

情報処理試験のキャッチコピーは『「技術がある」と口で言うだけじゃわからない』です。試験合格はとてもわかり易いアピールです。

試験に受かりやすくなる「例の方法」

そうはいっても、現役技術者が不合格になる試験にまったく正攻法で挑むのは大変です。受験範囲が広く全部抑えるのは困難で、かといってヤマカンで範囲を絞るのはもったいないです。
そこで受験テクニック「例の方法」です。

大学入試センター試験の対策本です。
基本情報処理技術者試験もセンター試験も、マークシート選択式です。この方法のとんでもないところは「問題を理解していなくても解答を絞りこめる」というものです。

例えば、平成30年午前問29の選択肢です。

  • ア:A氏からB商店に送られた注文の内容が、第三者に漏れないようにできる
  • イ:A氏から発信された注文が、B商店に届くようにできる
  • ウ:B商店からA氏への商品販売が許可されていることを確認できる
  • エ:B商店に届いた注文が、A氏からの注文であることを確認できる

例の方法により「エ」の可能性が高いと推測できます。そして実際に正解は「エ」です。

これは「正解から誤答を作る」という出題者の心理から「他選択肢と類似する部分が多いものが正解」と導けるからです。
アイエはA氏→B商店、ウはB商店→A氏の流れなのでウは間違い。「〜ことを確認できる」で共通するウエは確率が高く、よってエが正解だろう、という推測です。

例えば、平成30年午前問31の選択肢です。

  • ア:〜〜〜〜と規定している
  • イ:〜〜〜〜の言及はない
  • ウ:〜〜〜〜の規定はない
  • エ:〜〜〜〜と規定している

「規定」が3つ、そのうちアとエが共通の語尾です。2択に絞れました。確率50%。正解はアです。

はっきり言ってこの方法は邪道です。しかし、情報処理試験の合格ラインは60点です。50点は解けて残りの半分はヤマカンで答えるとすれば、こんな方法でものこり10点を拾えます。暗記問題はこれに頼って、勉強に興味を持てる範囲だけ勉強すればいいのです。
試験範囲の全部を理解しなくても合格できるのです

筆記試験対策:FizzBuzz問題

プログラマの中途採用にはとても有名な筆記試験があります。FizzBuzz問題です。
海外の人が書いたblogですが、日本でも大いに当てはまるため有名になりました。

どうしてプログラマに・・・プログラムが書けないのか?

レジナルド・ブレイスウェイトが書いていることを読んだとき、私はそんなわけないだろうと思っていた。

私と同様、この著者は、プログラミングの仕事への応募者200人中199人はコードがまったく書けないということで苦労している。繰り返すが、彼らはどんなコードも書けないのだ。

プログラマなのにプログラムが書けないなんて……しかし弁護するなら、車の修理屋さんに車は作れないのと同様、システムをメンテナンスするためには必ずしもプログラムを書ける必要はありません。イチから書くのと、書いてあるものを補修するのでは難易度が異なります。

しかしここに書かれている筆記試験はとても優秀で、プログラムを書くのに必要な素養が詰まっています。

  • 1から100までの数をプリントするプログラムを書きなさい
  • ただし、3の倍数のときは数字の代わりに「Fizz」とプリントすること、5の倍数のときは「Buzz」とプリントすること、3と5の倍数の場合には「FizzBuzz」とプリントすること

例えばPHPで書けば次のようになります。

for ($i = 1; $i <= 100; $i++) {
    if ($i % 3 == 0 && $i % 5 == 0) {
        echo 'FizzBuzz';
    } elseif ($i % 3 == 0) {
        echo 'Fizz';
    } elseif ($i % 5 == 0) {
        echo 'Buzz';
    } else {
        echo $i;
    }
    echo "\n";
}

丸暗記して、もし試験に出れば儲けもの! ですが、理解していないままでは仕事に就いてから大変です。理解はしましょう。

重要なポイントは次の3つです。

  • ループ作成
  • 条件分岐
  • 処理の命令

プログラムはこの3つに集約されます。これができればすぐにでもプログラマになれます。

ただ、これは「投げる打つ走るができれば野球ができる」というぐらいに乱暴な話です。最初は誰もが初心者です。本を読んだり、教わったりして覚えていくのが良いでしょう。

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